Reclaim the Earth! New site

« ”味”の本質とは? | メイン | ブログとホームページをリニューアルしました。 »

2008年02月06日

●冬の生ゴミ処理に”室内堆肥化装置”試作

 僕は農業者の土づくりやたい肥製造所のコンサルティングなどをやっています。バイオマスを腐植として土に還元することは、農地の地力増進にも必須です。・・・なんてやっているわけです。

 それで、「お宅で発生する生ゴミはどうしてんの?」と聞かれても答えれるようにと、夏場は猫の額ほどの小さな自宅菜園の片隅でコンポストを製造しています。

 しかし、ここは北海道、冬は菜園もコンポスターも深い雪の下に埋もれてしまいます。仕方なく、冬場の生ゴミは燃えるゴミとして捨てていました。

 ところで、先日あらたなたい肥化促進剤の製造を行ったのですが、この威力を試したくなりました。試作品は少ししかなく、巨大な堆肥化装置に使うのは少々足りません。かといって小規模なものだと冬の北海道ではたい肥化する前に凍ってしまいます。室内でやるには勇気が要ります。もしも失敗して臭ったらどうしよう。家族の冷たい視線が気になります。

 でも、作っちゃいました。室内たい肥製造装置

室内たい肥製造装置

 我ながらよくできているとと思います。ダンボールたい肥よりはグレード高いです。
 作り方はこのつづきをご覧下さい。

ホームセンターでお買い物

 まずはお買い物です。近くの大型ホームセンターですべて揃いました。総額はおおよそ3000円でした。

 室内でたい肥を製造するためには、臭いが出てはいけません。ですから、なるべく密閉性の高い容器が必要です。また、分解速度を高めるためにはなるべく高い発酵温度が必要です。発酵熱を外部に逃がさないようにするためには、断熱性の高い容器が必要です。

発泡スチロール容器  ・・・ということで用意したのがコレです。フタつきの発泡スチロールの容器。ホームセンターなどで売ってます。僕の場合、物置にあったものを使っています。大きさは30cm×50cmで高さが30cmぐらい。30リットルぐらいは入ります。同じようなサイズのものがホームセンターで900円ぐらいで売ってました。

ぶくぶく  この容器の中で発酵させるわけですが、良好な発酵条件をつくるためには好気性微生物が活動するための酸素が必要です。密閉容器では微生物が窒息してしまいます。
 ・・・で、用意したのが金魚バチに入れる「ブクブク」です。エアポンプとチューブ、そして石?です。これもホームセンターで調達しました。エアポンプは580円で売っていた一番小さいもの。消費電力は2Wです。一日つけっぱなしにしても電気代は2円程度です。チューブは2mのものを購入しましたが少し短すぎました。石は15cmの長さのものを2本。これは1個100円でした。この石を両面テープで発泡スチロール容器の中に固定。エアチューブは容器の内壁にガムテープで固定しました。あと、排気用のチューブも仕込みました。 これにエアポンプで空気を入れればたい肥をつくる微生物は金魚のように喜ぶはずです。
 ちょっと気になるのは排気用チューブの先をどうするか?酸とアルカリの液を潜らせるか、活性炭のカラムを通そうかと考えたのですが、チューブも短かったので後で対応することにしました。

 中に入れる基材はおがくずがよかったのですが、ホームセンターには売ってませんでした。木材のカットサービスもあるんだから、おがくずも出ると思うのですが販売していませんとのこと。仕方がないので、金魚のエアポンプを買ったペット売り場に戻り、ウサギ小屋の中に敷くおがくずよりも少し大きなチップを購入。2.5kgで780円もしました。

 これを容器にフワッと入れます。一応おがくずの水分をはかったら10%もありませんでした。おがくずの水分を計りかたは、まず大きなどんぶりにおがくずを入れて重量を測ります。(どんぶりの重量を引くのを忘れずに)それを電子レンジにいれて加熱します。適当に乾かして再び重量を測ればOKです。このとき加熱しすぎると煙がでます。

完成図  このおがくずの基材に微生物のエサとなる有機質の炭素源と窒素源を入れます。僕の場合、臭いが気になるので、炭素源として片栗粉、窒素源として米ぬかを使いました。この容器の大きさならば投入量はそれぞれ300~400gぐらいが適当です。これをよく攪拌して、水分調整します。
 水分は60%程度になるように加えます。僕の場合、噴霧器で均一に水を噴霧しました。これに温度計を差して準備OKです。

40℃オーバー  2月1日に仕込んで2日ぐらいは、まったく温度の上昇は見られませんでしたが3日目から温度があがりはじめ、昨日は45℃ぐらいまでになりました。 臭いは今のところ気になりません。

 いよいよ今日から生ゴミを投入です。

 また報告します。

 

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.leaps.jp/blog/mt-tb.cgi/368

コメント

これはたいそう面白そうな企画ですね~。続編が楽しみです。(排気の処理が気になります。)
で早速教えてください(笑)。
拝見してるとチップが基材ということで、炭素源がかなり多いように感じるのですが、それは生ゴミの窒素分をアテにしてのことなんでしょうか?それとも私の想像以上に米ぬかが入っていてすでにC/Nのバランスが取れているのでしょうか…。
それと種になる菌は不要なんでしょうか?
すみません、いきなり次々と。

●しみずさん
いつもありがとうございます。
 基材のチップは、木材ですのでその炭素はリグニンなどの難分解性なものです。堆肥化にすぐに効いてくる炭素ではないのでC/N比の計算からは除外して良いと考えています。容器内の空隙率を確保し、少々の水を吸収してくれる基材です。良好な発酵はCN比よりいかにふっくらと積んで適正な水分量をキープし、外から断熱してやって温度を保つかだと思います。
 米ぬかとでんぷんのバランスですが勘です。だいたい同量でバランスがとれると直感しました。
 菌ですが米ぬかなどについている菌で十分です。立ち上がりは遅いかもしれませんがやがて安定します。要はその環境に合った菌を選抜して定着させることが肝要かと思います。微生物でも好きなエサ(有機物)と嫌いなエサがあるようで、生ごみなどもごはんやおかずなどいろんな炭素源を与えることで、良い菌相を育てることが肝要かと・・・
 今朝、200gの生ごみを投入しましたが今のところ臭いも気になりません。温度も50℃に達しています。
 究極の堆肥化促進材の投入はもう少し後でやる予定です。

なるほどですね。
チップに関するご説明、目から鱗です。
どうしても「全体を一気に堆肥化」という考えが先行してしまっていたのですが、そうかそうか…。
引き続き色々勉強させてください。

チップやバークなどは、そのまま畑に入るのは嫌なので、篩って戻し堆肥にするのが良いと思います。あくまでも堆肥製造のキャリアとして使うのです。そう考えるとチップは水分調整剤として非常に有効です。

コメントする


※コメントスパム対策のため、お手数ですが左上に表示される6桁の数字を、右の空欄に入力してください。