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第3回 アースカフェ開催報告 (いまさらながら・・・)

札幌テレビ塔から

11月15日に開催した「第3回 アースカフェ」の報告です。本当はすぐにアップしたかったんですけど、非常に濃い内容だったもんで、気合い入れて記事にしようと思ったら、他の仕事で忙殺されてしまい、結局1ヶ月もご報告が遅くなってしまいました。

今年から始めたアースカフェは、7月に立ち上げた”十勝農業イノベーション・フォーラム”の事業として行っているものです。十勝農業イノベーション・フォーラムは、秋山記念生命科学振興財団のネットワーク形成事業として支援していただいております。

アースカフェは原則的に、市民(消費者とか生産者とか相対する存在ではない”市民”)が農業を感じようという企画です。「農業と環境の政策パラダイムの変換」の時期にある今、市民が農業を知ることの必要性があると考え、7月、10月、11月と計3回開催しました。

1回目は7月5日に十勝しんむら牧場で行いました。テーマは「農地からの地球再生」。放牧酪農と牧場オリジナルの乳製品の開発など、経営者の思いを聞きました。参加者は牧場を吹く風に癒され、足もとにある土の営みに思いを馳せていました。2回目は10月11日に北海道ホープランドで開催しました。テーマは農業の原点へ。放牧豚に挑戦している経営者の思い、本来の農業とは何か、深く考えさせれた開催となりました。厩舎の2回で行ったレクチャーも大好評でした。

そして、今回。第3回目は、我々の主食である「お米」がテーマでした。十勝ではお米の生産はありませんので、はじめて十勝を出ての開催となりました。
開催者は「十勝農業イノベーションフォーラム」ですが、特に十勝に執着するつもりはありません。アースカフェの趣旨を理解していただけるならばどこででもアースカフェは出かけます。

今回の仕掛人は、札幌の老舗のお米屋さん「千野米穀店」の徳永社長の企画によるものです。徳永社長は、第1回、第2回のアースカフェに参加されて、その趣旨を深く理解していただいております。
もっと北海道のお米のことを市民に知ってもらいたい。その熱意が伝わる階になりました。

”伝えたい・・・”その思いを伝えるために、徳永社長が選んだ場所は、札幌テレビ塔。札幌の中心地です。

札幌テレビ塔から
まさに、思いを”伝える”にふさわしい場所です。何しろ、テレビの電波を発信しているところですから。

ここに参加者がぞくぞく集まってきました。今回は50名の定員でご案内させていただきましたが、事前に北海道新聞さんがお知らせくださったので、若干、定員をこえました。
当日は、テレビカメラも入りに熱気にあふれていました。

たくさんの参加者たち

参加者たち 2

まず最初に僕から開催の趣旨をご説明した後、プロデューサーである徳永社長に進行をお願いしました。今回の開催にあたり、徳永社長と長年の取引がある生産者6名が参集しました。彼らが10分程度で自分の考える米づくりなどを参加者である市民にプレゼンテーションしていただきました。

北竜町 ナチュラルファーム黄倉さん、美唄市 今橋農園さん、東旭川 古屋農園さん、旭川市永山の今野ファームさん、深川市の上島(たかしま)農場さん、美唄市 阿部農場さん、ありがとうございました。

農薬や化学肥料に対する考えかた、品種について、話題はさまざまでした。興味深いのは、みんなそれぞれが経営哲学を持っているので、その説明にも非常に説得力があるということです。生産者が画一的でなく、それぞれが人と違う多様性がありました。たとえば、化学肥料に対する考え方も、化学肥料を有効に利用しながら生産量や品質を高めて行こうという生産者もいれば、なるべく化学肥料を使わないようにしている生産者、有機農業を実践している農業者など、それぞれの考え方を公平に聞く事ができました。

美唄の阿部さん 東旭川の古屋さん 美唄の今橋さん

旭川永山の今野さん 北竜の黄倉さん 深川の上島(たかしま)さん

上の写真にカーソルをのせるとお名前が出ます。

生産者のプレゼン

ゲストスピーカーは北海道立上川農業試験場の栽培環境課長 柳原哲司さん氏した。お米に関する技術的な情報を市民向けに解り易く語っていただきました。この”市民にわかりやすく”っていうのが非常に大事なことで、研究機関の人たちだけでなく、農業生産者も市民にわかりやすく語れなければなりません。

顧客に対して、製品やサービスのことをわかりやすく伝える努力をするのは当然のことですが、農業セクターではそれをやってきたでしょうか?顧客は誰かということを常に意識することがとても大事なことなんだと思います。

最近では、大学もサイエンス・カフェというのを開催し、先端の科学技術もわかりやすく市民に説明していますね。

ゲストの柳原さん

生産者の話を聞いた後は、お楽しみの試食会です。今回は7種の北海道産米を試食しました。話題の新品種「ゆめぴりか」も試食できるとあって皆さん期待も大きかったようです。

今回試食していただいのは、ゆきひかり、きらら397、ほしのゆめ、ななつぼし、ふっくりんこ、おぼろづき、ゆめぴりかの5品種です。なるべく同じ条件で試食できるように同じ炊飯器を7台用意しました。

新米試食会

ゲストの柳原さんのお話を伺っているときから、会場はお米の炊けるいいにおいが広がっていました。試食では色や香りも念入りにチェックしています。

7種の新米

参加者は老若男女かかわらず、幅広い方々にご参加いただきました。スーツ姿の若い男性もお米を吟味しています。

すべて同じ炊飯器で

なるべく同じ条件でお米を炊けるように同じ炊飯器を7台用意しました。1品種は少しですが、7種類もあると結構な量です。これだけでお腹いっぱいになりそうです。

結構な試食量です。

試食の後は総仕上げのトークセッションです。徳永社長が司会進行しながら、北海道米のこれからについて、かなり辛口のトークが展開されました。トークセッションに参加したのは、柳原さん、生産者の今橋さん、そしてJA旭川の大槻則義氏です。かなり辛口、本音トークだったので、ここで書けることは限られていますが・・・

アースカフェとしては異例の4時間にもおよぶ開催となりましたが、それだけ徳永社長の伝えたい思いがあったのでしょう。お疲れさまでした。

アースカフェ終了後も、お楽しみはまだまだ続きます。別室での交流会です。30名以上の方々の参加がありました。ゆきぴりかもたくさん炊いて提供しましたが、僕が食べようと思ったときにはもう品切れになっていました。

心もお腹も頭もいっぱいになった大満足の第3回アースカフェも大好評のうちに終了しました。関係者の皆さん、お疲れさまでした。

アースカフェは来年も継続して実施します。皆さんからの持ち込み企画は大歓迎です。趣旨をご理解いただいたうえ、ぜひ、開催にご協力ください。お問い合わせはこちらから

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