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出張 Archive
週末の出張

写真は北竜町のナチュラルファーム黄倉のあぜに咲くたんぽぽ。
今週も金曜日からずっと出張に出ていました。
栗山町の植物育種研究所のハウスでは、タマネギの花が咲いていました。「さらさらレッド」の花です。

普通に栽培されているタマネギは花をつけることはありませんから、珍しい光景かもしれません。ネギ坊主にたくさんの花をつけています。



これからタマネギ育種の交配シーズンに入って、植物育種研究所の岡本社長もお忙しくなるでしょう。

土曜日からは、農業ビジネスの視察の方に目的に合いそうなメニューをセッティングいたしましました。短い時間により多くの農業現場を見て、できるだけ多くの農業経営者の皆さんと会っていただきました。
農業セクターは、これまで保守的、閉鎖的でした。だから利害関係者が少なく、イノベーションが起きにくい環境になっています。さまざまな職業、さまざまな立場の人たちが、多様な角度、切り口から農業を論じ、新しい価値を生み出さなければなりません。
それ以上に、われわれ生活者みんなが農業を理解し、農業に関心を持たなければなりません。誤解や思い込み、農業に関わる一部の利権のために多くの価値が毀損されています。
北竜町のナチュラルファーム黄倉では、JAS有機田んぼの除草作業が行われていました。JAS有機ですから除草剤は使うことができません。広い一枚の田んぼにたくさんの方が出て。雑草を1本1本取り除いていきます。ずっと中腰の姿勢で、朝から晩までぶっ続けで作業します。今年はこの作業が10日以上つづいているそうです。
JAS有機には多くの苦労と人件費がかかります。これらの作業はたった1回の除草剤の散布で解消されるのです。
多くの消費者は有機農業を正しく理解しているでしょうか。農薬や化学肥料、それらの使い方をどれぐらい理解して、有機のものを選択しているのでしょうか?有機農産物は農家のコストを埋め合わすのに十分な価格で流通しているのでしょうか。
農薬や化学肥料を必要以上に使う必要は全くありませんが、慣行栽培の代わりがJAS有機規格である必要はまったくないと思います。必要な収量を確保するために最低限の農薬や肥料で栽培し、次世代に生産性の高い農地を承継するための土づくりにこそ消費者は関心を払うべきであると思います。

(ちなみに、中腰での除草作業には、腰痛予防、後背部にかかる負担軽減のためにスマートスーツをモニタリングしていただき、非常に良い結果が出ています。)
黄倉さんは強い信念を持って、所有する一部の田んぼでJAS有機のおコメをつくっています。

その後、岩見沢市で土耕式植物工場をダイナミックに経営されているTW北海道の宮本社長を拉致して、帯広に向かい、十勝の農業経営者との談義は深夜まで続きました。
そして翌日、まずは北海道ホームランドを訪問、ハウス内で真っ赤に色づきはじめたイチゴをいただき、河川敷に果たされる豚を見学しました。

口蹄疫の心配もあるので、遠くからのんびりと放牧している豚を見ます。日差しが強くなってくると豚さんたちは木陰で涼みます。


カメラのバッテリーがなくなり、写真はとれませんでしたが、この後、駒畠の百姓庵でお蕎麦を食べて、K’s FARM の梶君のところに寄って札幌に帰りました。
本州から来られたお客様には、満足いただけたでしょうか?北海道の農家も元気な方、信念をもって農業に取り組まれている方、多くの方がいらっしゃいます。
農業は農家だけの問題ではありません。農業に関係のない業種の方も農業に関心を持ち、間接的でもいかに農業、農村を盛り上げていくかというのがこれからの課題だと思っています。
われわれが取り組むアースカフェプロジェクトでは、生産者、消費者を巻き込んだ、農業ビジネスを提案していくつもりです。
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今週は大阪でバリアフリー展だ!
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すっかり更新を怠ける癖がついてしまいました。先週もなんだかんだと忙しく、堆肥づくりのコンサルティングで中標津や十勝を訪問しておりました。夜はついつい深い懇親の場になってしまいなかなか更新の場にいきつくことができません。
このブログで書きたいネタもたまっているはいるのですが、って、言い訳はしないと思っていたのに。
さて、そんなわけで、直前のご案内になってしまいましたが、今週の木曜日から土曜日までインテックス大阪で開催されるバリアフリー展2010に出展します。こちらは北海道大学発ベンチャー企業の「スマートサポート社」のお仕事です。
スマートサポート社では、介護労働を軽労化する筋力補助スーツ「スマートスーツ」を開発しております。現在、開発にはNEDOの福祉用具開発費助成金をいただいているのですが、NEDO様に声をかけていただき、今回もNEDOの小間での出展となります。恐らく、当日の出展企業一覧には名前が出ていないと思いますので、NEDO「新エネルギー・産業技術開発機構」の小間をお探しください。
私は開催期間中、フルで小間に立っている予定です。商談とかいつでも受付いたしますので、このページの「お問い合わせ」からお申し込みください。今回はスマートサポート社としての出展ですが、農業コンサルティングのお話ももちろん承ります。
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文明、文化を持ってしまった人間の生命の源泉は農業だと気づいた。
アフリカ旅行も今日のケープタウンの観光を残すのみとなりました。明日は早朝から飛行機を乗り継いで2日がかりで札幌に帰ります。思えば遠くまで来たもんです。
今回の旅行の目的はアフリカでも最貧国のひとつであるマラウィの農業を感じることでした。
僕の盟友である帯広畜産大学の谷先生らのグループがマラウィ最大の都市であるブランタイヤ近郊のブンブエの農業試験場で「Improvement of Food Productivity and Food Security By Crop – Livestock Integrated Farming System」(耕畜連携による食料生産および食料保障の改善・・・あってるかな?)という国際協力活動を行っており、彼に誘われたのがきっかけでした。
一昨年から、秋山生命科学振興財団のネットワーク形成事業でアースカフェというプロジェクトをやっています。
このプロジェクトは当初、僕が長く谷先生と共同研究をしてきた成果のひとつである、バイオマスを堆肥化する過程で腐植化を促進することで腐植物質という安定的な有機化合物をつくり、これを土壌に施用することで、農地の地力向上、家畜排泄物等のバイオマスの有効活用、耕畜連携、地球温暖化など、農業、農地の持続的保全とさまざまな間接的効果を得るために立場の異なる関係者がひとつのテーブルにつき議論するネットワークを作ろうという目的がありました。
考えてみれば、この目的はかなり壮大なテーマであり、ネットワークを構成するプラットフォーム・メンバーのひとりひとりが俯瞰的な立場で農業という産業を見れなければなりません。技術論よりもフィロソフィーがなければ前に進まないということがわかりました。つまり部分最適ではなく全体最適を考えることです。全体最適を考えれば、部分的には不合理なことが発生します。そこで生まれる利害関係につまずいていては前に進みません。
案の定、このプロジェクトを実際に起動してみると、部分最適の主張が支配的になってしまいます。それは国の農業政策であったり、農業試験場等がいう「普及すべき農業技術」というものであったり、消費者が主張する「安全、安全」だったりします。部分最適の主張の多くは、他の主張との対立を生み、それらをすべて肯定しようとすると全体的には大きな矛盾が発生します。部分主張は必ずしも否定されるべきものではなく、フィロソフィーの多様性を許容しなければなりません。つまりもっと大所高所から農業を見つめる必要があるのです。
「大空から全体を俯瞰する鳥の目と、地をはう虫の目の両方を持つ」ということです。
このプロジェクトでこれまでに6回開催したアースカフェは、農業の現場で農業を感じることを第一の目的にしています。部分最適の主張を押し付けるのではなく、アースカフェに参加する人たちが、立場の異なる様々な人と交流することで農業に対する自分なりの哲学を「なんとなく」考えてもらいたいというものです。
実際にアースカフェを開催して感じたのは、やはり我々は農業の本質との接点をあまり持っていないということでした。農業を感じること、農業から食や生活を考える機会があまりにも少ないのです。都会の人は食はレストランやスーパーから提供されるものになっています。農業の現場からみても誰が食べるかというのを意識しにくくなりました。つまり、畑(田んぼ)と食卓の距離があまりにも遠いのです。みんなが受け手になっているように思います。
考えてみれば現在の産業別就業人口での一次産業従事者はおよそ4%程度です。40~50年ほど前は働いている人の半分は一次産業従事者でした。ということは、自然と農業は身近な営みだったのです。
今回のアフリカ旅行では、アフリカ最貧国の農業の現場を感じることが目的です。前の日記にも書きましたが、マラウィの産業別就労者率はおよそ85%です。そして国民の約95%が、自分で畑をつくり主食であるトウモロコシを自給しています。まさに、生きるための農業なのです。
農業技術も十分に普及していません。肥料や農薬などの農業資材も偏在しています。肥料をまけばトウモロコシの収量が増えます。肥料を買える農家は過剰に肥料をまいています。肥料が入れられなければ極端に収量が落ちます。トウモロコシの品種も自家採種のローカルなものから、大手種苗メーカーが開発した収量の高いハイブリッドもあります。当然のように連作が行われています。連作障害も出るでしょう。
実際に道路沿いに果てしなく広がる畑を見ても、立派に成長したトウモロコシもあれば、茎が細く倒伏しているもの、実のならないものなどさまざまです。
農業技術やマネジメントが普及すれば食料生産は飛躍的に増大するでしょう。でも、それが必ずしも全体最適になるかといえば、そうとも言い切れないように思います。農業は食や暮らしと密接な関係性を持っていて、長い間、それで幸せだったのかもしれません。合理的である。あるいは最適であるということで、我々の価値観を押し付けることが本当に良いのでしょうか?
マラウィの村で出会った子どもたちは、みんな裸足で暮らしていました。服もボロを着ていました。少しだけ垣間見た生活も我々がいう文化的なものとは程遠いものです。煮炊きはかまど、といっても石を組んで薪を燃やしているだけです。電気もありません。でも、可哀想だとは思いませんでした。むしろ、子どもたちの天真爛漫な笑顔と澄んだ瞳に見つめられると、その瞳を直視できないのです。こちらが汚れていて、病ましいようにも感じます。
先日、NHKで中国や韓国、欧州各国が競うようにして途上国の農地を買いあさっている「ランドラッシュ」が放映されていました。マラウィはまだ過激なランドラッシュは起きていないようですが、いずれ、先進国が入って農地を集約的に管理し、食料を自国に輸出するようになるでしょう。そうしないと、自分の国が食べていけないのです。
日本も食料はほとんど輸入にたよっています。いまのところ、海外の農地を買いまくっているということはありませんが、自国の農業だけでは国民の食、生命を保障することはできていません。
農業は食料の生産であり、食は生命を支える行為です。文化、文明を持ってしまった人間の生命の源泉は農業であることをあらためて感じました。したがって、農業は持続可能でなければならず、産業としての農業を育成しつつ、農業の本質を常に感じている感性が極めて重要であると思いました。このように書いても、論理的には矛盾があるでしょう。矛盾を許容する。曖昧さを許容できなければならないのでしょう。
アフリカに来て、「これが正しい」ということはないということを感じました。明確な正解を求める必要はなく、流動的ななかにひとつの調和が生まれると感じています。それには思考する能力、人間力、フィロソフィーがどうしても必要になると思いました。まずは自分の目でみて感じること。なんだなと。
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帯広は雨
- 2009-06-11 (木)
- 出張


今日の帯広は雨。来月に企画しているアースカフェの打合せも進みそうです。今回の移動は飛行機とJRなので、帯広のホテルで迎えの車来るのを待っています。
なお、次回アースカフェは7月4日帯広市内で開催予定です。十勝の若手農業者の持ち込み企画です。ご興味のある方はスケジュールを空けておいてください。夜の交流会も企画しているようですので、できれば夜の部も。
7月のはじめは北海道の一番良い季節です。刈り取り前の小麦は金色に輝きます。広大な十勝農業を体感してください。
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道北出張

久しぶりの投稿になります。先週もずっと出張に出っぱなしでした。上記の写真は美深町の松山農場のペンション”トント”の客室の窓から見える白樺林です。斜面にあって風が穏やかなので、まっすぐに高く育っています。
古くからお世話になっている北海道大学農学部の寺沢名誉教授がトントに近くに移住しています。夜は寺沢先生も交えて深夜まで盛り上がりました。
思えば、トントへは2年前にも同じ頃に訪問しています。2年前に比べて今年は雪も少なく気温も高いようです。変わらぬたたずまい、ストーブの炎に癒されます。もちろん牧場の羊料理もたいへんおいしくいただきました。
今回の出張では、下川町、美深町、枝幸町、音威子府村をまわってきました。
下川町では、現在開発中の土づくりのための資材の試作を行い、枝幸町では堆肥製造のコンサルティングの打ち合わせを行いました。
音威子府ではソバを大規模に生産している三好農場を訪ずれ、三好社長の熱い思いをお聞きしました。誰か音威子府村で新規就農したい人はいないか?もっとこの村を元気にしたい。と言われていました。もし、興味がある方がいらしたらお問い合わせください。
それにしても、出張先でもこまめにブログを更新している皆さんには頭が下がります。習慣なんでしょうけど、なかなかできることではありません。僕の場合は、毎晩、飲み過ぎという理由もありますが。
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